くらしき文化サポーター

中四国有数の拠点都市に成長した倉敷市。 観光地で有名なだけでなく、長い歴史と多くの文化遺産を有するまちなのです。少しずつ、このまちの文化を紹介していきたいと思います。

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 以前、阿智神社の砂持祭(すなもちまつり、御砂持祭、砂持ち神事)について、書いたことがあります。

 阿智神社では、この祭りは10年に一度のものですが。
 その他の神社では、毎年行っているところもあるようです。

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 ということで。
 今夜は、毎年8月25日に「砂持祭」を行っている西阿知の「熊野神社」へ行ってまいりました。

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 この「砂持祭」は、高梁川の下流域、特に洪水に悩まされた地域の特徴的な祭礼というべきものです。

 砂を入れた樽を持ち、町内を歩いた後。
 地域の神社の境内にその砂を巻き、地域の全域を清めるという、神事です。
 洪水後に流行る疫病を治めるための祭礼と伝えられています。

 今でも、西阿知の熊野神社、美観地区の阿智神社に、この行事が残っています。

 未調査ですが、西阿知町新田、中島神社、足高神社(沖部落)に残っているそうですし。
 かつては、小溝、船穂にもあったそうです。

 これらの地域は、かつて高梁川の洪水に悩まされ続けてきた地域と一致しています。
 洪水と戦い続けてきた地域の祈りを込めた祭事といえるでしょう。

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 (このように熊野神社の社務所の中には、高梁川の洪水の年表が掲げられています。)

 さて、熊野神社の砂持祭。
 事前に(50前後ある)町内会に高梁川の砂を配り。
 8月25日の夜に、担ぎ棒にくくりつけた樽にその砂を入れ、熊野神社の境内まで運びます。

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 ちなみに担ぎ棒にくくりつけた樽のことは、この地域では「とんぼ」と呼びます。

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(各地区のとんぼ。橋本町、寿町、神明町。)

 とんぼにより運ばれた砂は、境内の樽に移し変えられ。
 そして、この砂は明朝、境内に撒かれます。

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(境内に準備された樽に砂を移す。)

 午後7時くらいから各町内会が、とんぼを担いできましたが、それも8時くらいには終わります。
 一時混雑していた境内も静かになり、今年の「砂持祭」は無事に終わりました。

20120825_136.jpg

 今日の訪問では。
 色々と教えてもらえましたし、熊野神社に伝わる「砂持祭」の歌の録音されたテープもお借りできました。

 「砂持祭」が今も残る地域。
 かつて存在していたが、今は絶えた地域。
 各地域に伝わる歌の違い。

 まあ、宿題として、そういったことを調べようと思います。
 とりあえずは、文献調査と、テープの文字起こし、神社訪問からかな。

 夏休みの宿題には、間に合いそうにないけれどね。。。
テーマ:岡山県 - ジャンル:地域情報
コメント
砂持ち
実家が大高の沖地区で、高校を卒業するまで住んでいましたが、子供の頃の恒例行事として毎年参加していました。

毎年秋(9~10月)の夕刻に沖地区の子供たちが集まり、竿とたるで作ったみこしに笹と提灯を飾りつけ、一斉に歩いていきました。

ちょうど国道429号と60号が交差する老松西のauショップの裏手に神社があり、そこで砂をおろし、お菓子をもらって帰っていました。

今も神社は残っていますが、60号ができてから周りも開拓され雰囲気もだいぶ変わってしまい、昔を知る人からすると時代の移ろいと寂しさを感じてしまいます。

当時は近所の友達と純粋に楽しんでいましたが、今から思うと子供、大人に関係なく地域住人のふれあいの場として機能していたように思います。

今では町内の人も入れ替わってしまい、今も残っているかわかりませんが、だからこそ古き良き伝統として受け継がれていることを望みます。
2014/02/15(土) 23:40:45 | URL | darz #-[ 編集]

情報ありがとうございます。

沖地区の砂持ちは、話には聞いていましたが場所がわからず、まだ調べに行けていなかったのです。

とりあえず訪ねてみます。

今でもちゃんと残っていますよ、と報告できることを望んでいます。
2014/02/17(月) 22:51:28 | URL | 管理人 #JalddpaA[ 編集]
砂持ち
こんにちは。

今年の砂持ちは,昨日と今日(9月27,28日)に行われています。

沖公民館から,「今日は沖地区の伝統行事,砂持ちの日です。18時に出発します」と放送されています。

私も,引っ越してきたばかりでわからなかったので,こちらのブログで意味を知りました。

2014/09/28(日) 16:08:36 | URL | ともこ #-[ 編集]

情報、感謝です。
沖地区は9月だったのですね。

今年は見逃してしまいましたが、まだ行事が続いていることがわかっただけでもめっけもんです。

これからも調べを続けてみます。

ありがとうございます。
2014/10/01(水) 20:24:52 | URL | 管理人 #JalddpaA[ 編集]

近くに住んでいるものですが、以前地元の方に聞いた話だと、砂もち神事が行われているのは倉敷市の中でも、高梁川と今は埋め立てられた東高梁川の間に存在していた中州にあたる地域で行われているそうです。
なんでもこの中州にあたる地域で貝の毒か何かで病気が流行った際に、病気駆除のお清めとしてきれいな砂を高梁川まで取りに行ってまいたのが始まりだとおっしゃっていましたね
2016/08/27(土) 01:44:03 | URL | #-[ 編集]
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