くらしき文化サポーター

中四国有数の拠点都市に成長した倉敷市。 観光地で有名なだけでなく、長い歴史と多くの文化遺産を有するまちなのです。少しずつ、このまちの文化を紹介していきたいと思います。

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 三年前、「郷土作家遺作展」(主催:倉敷市文化連盟)に、取り上げられた沖塩明樹さん。
 以来ずっと、その作品を探していた。

 氏の作品には、陶印(自分の作品であることを証するため、作品の裏などに押す印)がないから、なかなか探す手がかりがないし、置いてあったとしても気づかずに通り過ぎてしまう。

 そんな中で、知人から譲り受けたのが、この茶碗。

 今は、たまに飯茶碗として使っている。
 大振りで、赤みのさした柔らかい白。
 白いご飯と良く合い、茶碗・飯ともに、どちらも主張しない。

 私のお気に入りの器の一つだ。
 だが、気に入っているがゆえに、普段使いとして、ガツガツと使い倒すことができない。
 貧乏人といわれる所以であろう。

 沖塩さんは、「民藝を選んだばかりに食べていくのがやっとだったよ」と言いながら、民藝の理にかなった多くの作品を残し、平成14年に亡くなった。(73歳)

 私にこの茶碗を譲ってくれた人は、民藝だけでなく志功や魯山人の見方も教えてくれたが、今年その訃報を聞いた。

 この茶碗一つを。
 「民藝」の「モノ」として、いまだに「正しく使い倒す」ことができない私を。
 やはり、二人は彼岸で笑っているのだろうか。
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