くらしき文化サポーター

中四国有数の拠点都市に成長した倉敷市。 観光地で有名なだけでなく、長い歴史と多くの文化遺産を有するまちなのです。少しずつ、このまちの文化を紹介していきたいと思います。

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 現在、取り壊し中のこの橋は「桜橋」。
 茶屋町と天城を隔てる六間川に架かる橋である。

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 橋脚、路面に使われているのは、丸い小石を含むコンクリート。
 昭和30年代以前のコンクリートであることは明らかなつくりである。

 ものの本によれば、この橋の完成は昭和12年。
 72年にわたり、茶屋町と天城をつないできたのだ。

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(平成20年11月撮影。 隣で建設しているのは新しい「桜橋」。)

 今、新しい「桜橋」は50m北に完成している。

 取り壊し作業中の古い「桜橋」。
 3月末には全ての撤去作業を終える。

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 この古い桜橋に、私は思い出がある。

 離れて暮らす祖母に会うために、母と妹と渡った橋であり。
 転校した後、前の学校の友人に会うために渡った橋であるからだ。

 彼我の土地をつなぐだけでなく。
 私にとっては、ささやかながら心をつなぐ橋であったのだと思う。

 すでに祖母は亡く、友人も町を離れて久しい。
 昔を偲ぶよすがの一つもここで消える。

 深まる年の瀬、冷たく冴える青空の下。
 十年先、二十年先のよりどころとすべく、私はこの風景を記録に残すことにしたのだ。
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