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くらしき文化サポーター

中四国有数の拠点都市に成長した倉敷市。 観光地で有名なだけでなく、長い歴史と多くの文化遺産を有するまちなのです。少しずつ、このまちの文化を紹介していきたいと思います。

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 平成19年12月の発表にあった
 ③ 芥川龍之介が薄田泣菫に宛てた書簡 1枚
 についてです。

 こちらについては、12月の発表以降、研究が進み、大正7年10月27日の書簡ではないかと推定されています。
 (12月時点では大正6年か、もしくは7年。日付は10月2○日と、されていました。)

 内容は(おそらくは入稿済みの)原稿の差し替えを、泣菫に依頼するものです。

 この一枚は六回のしまひから二枚目と
 もしできたらお取りかへ下さい

 と記述されています。

 大正7年10月当時は、「邪宗門」の連載中です。
 つまり、いったん送った原稿の差し替えを依頼しているのです。

 どこかで聞いた話ですね。
 そうです、邪宗門の使われなかった3回目から4回目の「別稿」。
 入稿した原稿を取り替えてでも、話を変えたかった、という話に似ていますね。

 今回発見されたもの(倉敷市所蔵のもの)からだけでも、「邪宗門」については、2回もの原稿差し替えを依頼しているのです。
 
 「邪宗門」が未完に終わった原因を推理する、大きな材料になりそうです。


「芥川龍之介 幻の原稿」展 ―薄田泣菫資料からの発見―
  平成20年2月8日(金)~2月28日(木) 10:00~18:00
   (毎週木曜日は19:00まで。2月11日・17日・25日は閉館。)
  倉敷市立中央図書館 1階
テーマ:歴史上の人物 - ジャンル:学問・文化・芸術