1.真備町の被災者支援について
⑴ はじめに
はじめに 2
はじめに 3
はじめに 4
はじめに 5
はじめに 6
2.災害ボランティアセンターについて
⑴ リエゾンとして
⑵ 本部とサテライト機能
⑶ 熱中症対策
熱中症対策 2
⑷ 災害ボランティアの人数 報道の効果
災害ボランティアの人数 周辺のキャパシティ
災害ボランティアの人数 交通渋滞
⑸ 災害ボランティアセンターを支えるボランティア
⑹ 受援の力
⑺ 災害ボランティアセンターにおける多機関連携
⑻ 需要と供給のマッチング
⑼ 災害ボランティアセンターの変遷
⑽ 災害ボランティアセンターから真備支え合いセンターへ
災害ボランティアセンターから真備支え合いセンターへ 2
3.倉敷市の被災者支援体制について
⑴ 被災者支援7室
⑵ 被災者生活再建支援システム
被災者生活再建支援システム 2
被災者生活再建支援システム 3
⑶ 保健活動(保健所の支援・対応)
保健活動(保健所の支援・対応) 2
⑷ 高齢者への支援
⑸ 障がい者への支援
⑹ 福祉的な支援の取りまとめ
⑺ この項の最後に
4.被災者見守り・相談支援等事業について
⑴ 倉敷市真備支え合いセンター
倉敷市真備支え合いセンター 2
⑵ 被災者・見守り相談支援等事業とは
被災者・見守り相談支援等事業とは 2
⑶ 国の支援(国庫補助)
国の支援(国庫補助) 2
国の支援(国庫補助) 3
⑷ 倉敷市の被災者見守り・相談支援等事業
倉敷市の被災者見守り・相談支援等事業 2
⑸ 多機関との連携
⑹ 災害ケースマネジメント
災害ケースマネジメント 2
災害ケースマネジメント 3
災害ケースマネジメント 4
災害ケースマネジメント 5
災害ケースマネジメント 6
(雑感)災害ケースマネジメントの普及について、最近思うこと
⑺ 個人情報の取り扱いについて
5.倉敷市真備支え合いセンターの運営について
6.被災者に寄り添う支援として
7.被災者支援における課題について
⑴ この項のはじめに
⑵ 仮設住宅の点在と被災者の孤立
⑶ 県内の他自治体の借上型仮設住宅への入居
⑷ 県外への移動・転出
⑸ 仮設住宅以外への仮住まい
⑹ 生活の再建に向けた支援
⑺ 借上型仮設住宅の入居・退去
⑻ 借上型仮設住宅の入居・退去(ボランティアとの連携)
⑼ 「被災地由来」の支援制度と「住所地由来」の支援制度のすり合わせ(住民票が移動する場合)
⑽ 「被災地由来」の支援制度と「住所地由来」の支援制度のすり合わせ(住民票の移動がない場合)
⑾ 被災者の支援情報の統合
⑿ 被災者の負担・心労について(傾聴と相談の重要性)
⒀ 被災者の負担・心労について(聞き取りでなく傾聴を)
⒁ 被災者の負担・心労について(被災者の発言の多面性)
⒂ 被災者の負担・心労について(報道の影響)
⒃ 被災者の負担・心労について(寄り添い型の支援)
⒄ 支援者を支援する意識(メンタルケア等)
⒅ 支援者を支援する意識(複層的な体制を構築したバックアップ機能)
⒆ この項の終わりに
8.真備町の被災状況と復興状況について
⑴ 被災前の真備町
被災前の真備町 2
被災前の真備町 3
被災前の真備町 4
⑵ 真備町の被災状況
真備町の被災状況 2
真備町の被災状況 3
⑶ 支援を展開するための考察
支援を展開するための考察 2
⑷ 支援を展開するための考察(~令和2年度)
支援を展開するための考察(~令和2年度) 2
支援を展開するための考察(~令和2年度) 3
支援を展開するための考察(~令和2年度) 4
支援を展開するための考察(~令和2年度) 5
支援を展開するための考察(~令和2年度) 6
⑸ 支援を展開するための考察(令和3年度~)
支援を展開するための考察(令和3年度~) 2
支援を展開するための考察(令和3年度~) 3
9.真備町への支援のこれから
⑴ はじめに
はじめに 2
【参考資料としての公式報告書】
○(倉敷市)平成30年7月豪雨災害 対応検証報告書
○(倉敷市)平成30年7月豪雨災害から復興への記録
○(倉敷市)平成30年7月豪雨災害 保健活動報告書(保健所)
○(倉敷市社会福祉協議会)平成30年7月豪雨災害 災害ボランティアセンター活動報告書
○(倉敷市社会福祉協議会)平成30年7月豪雨災害(倉敷市真備地区)における被災者生活支援に関する報告書
〇(内閣府)災害ケースマネジメント
※ 腰を据えて、順を追って記載するというよりは、思い出したことを五月雨式に記載していますので、わかりやすくするため目次を用意しました。
⑴ はじめに
はじめに 2
はじめに 3
はじめに 4
はじめに 5
はじめに 6
2.災害ボランティアセンターについて
⑴ リエゾンとして
⑵ 本部とサテライト機能
⑶ 熱中症対策
熱中症対策 2
⑷ 災害ボランティアの人数 報道の効果
災害ボランティアの人数 周辺のキャパシティ
災害ボランティアの人数 交通渋滞
⑸ 災害ボランティアセンターを支えるボランティア
⑹ 受援の力
⑺ 災害ボランティアセンターにおける多機関連携
⑻ 需要と供給のマッチング
⑼ 災害ボランティアセンターの変遷
⑽ 災害ボランティアセンターから真備支え合いセンターへ
災害ボランティアセンターから真備支え合いセンターへ 2
3.倉敷市の被災者支援体制について
⑴ 被災者支援7室
⑵ 被災者生活再建支援システム
被災者生活再建支援システム 2
被災者生活再建支援システム 3
⑶ 保健活動(保健所の支援・対応)
保健活動(保健所の支援・対応) 2
⑷ 高齢者への支援
⑸ 障がい者への支援
⑹ 福祉的な支援の取りまとめ
⑺ この項の最後に
4.被災者見守り・相談支援等事業について
⑴ 倉敷市真備支え合いセンター
倉敷市真備支え合いセンター 2
⑵ 被災者・見守り相談支援等事業とは
被災者・見守り相談支援等事業とは 2
⑶ 国の支援(国庫補助)
国の支援(国庫補助) 2
国の支援(国庫補助) 3
⑷ 倉敷市の被災者見守り・相談支援等事業
倉敷市の被災者見守り・相談支援等事業 2
⑸ 多機関との連携
⑹ 災害ケースマネジメント
災害ケースマネジメント 2
災害ケースマネジメント 3
災害ケースマネジメント 4
災害ケースマネジメント 5
災害ケースマネジメント 6
(雑感)災害ケースマネジメントの普及について、最近思うこと
⑺ 個人情報の取り扱いについて
5.倉敷市真備支え合いセンターの運営について
6.被災者に寄り添う支援として
7.被災者支援における課題について
⑴ この項のはじめに
⑵ 仮設住宅の点在と被災者の孤立
⑶ 県内の他自治体の借上型仮設住宅への入居
⑷ 県外への移動・転出
⑸ 仮設住宅以外への仮住まい
⑹ 生活の再建に向けた支援
⑺ 借上型仮設住宅の入居・退去
⑻ 借上型仮設住宅の入居・退去(ボランティアとの連携)
⑼ 「被災地由来」の支援制度と「住所地由来」の支援制度のすり合わせ(住民票が移動する場合)
⑽ 「被災地由来」の支援制度と「住所地由来」の支援制度のすり合わせ(住民票の移動がない場合)
⑾ 被災者の支援情報の統合
⑿ 被災者の負担・心労について(傾聴と相談の重要性)
⒀ 被災者の負担・心労について(聞き取りでなく傾聴を)
⒁ 被災者の負担・心労について(被災者の発言の多面性)
⒂ 被災者の負担・心労について(報道の影響)
⒃ 被災者の負担・心労について(寄り添い型の支援)
⒄ 支援者を支援する意識(メンタルケア等)
⒅ 支援者を支援する意識(複層的な体制を構築したバックアップ機能)
⒆ この項の終わりに
8.真備町の被災状況と復興状況について
⑴ 被災前の真備町
被災前の真備町 2
被災前の真備町 3
被災前の真備町 4
⑵ 真備町の被災状況
真備町の被災状況 2
真備町の被災状況 3
⑶ 支援を展開するための考察
支援を展開するための考察 2
⑷ 支援を展開するための考察(~令和2年度)
支援を展開するための考察(~令和2年度) 2
支援を展開するための考察(~令和2年度) 3
支援を展開するための考察(~令和2年度) 4
支援を展開するための考察(~令和2年度) 5
支援を展開するための考察(~令和2年度) 6
⑸ 支援を展開するための考察(令和3年度~)
支援を展開するための考察(令和3年度~) 2
支援を展開するための考察(令和3年度~) 3
9.真備町への支援のこれから
⑴ はじめに
はじめに 2
【参考資料としての公式報告書】
○(倉敷市)平成30年7月豪雨災害 対応検証報告書
○(倉敷市)平成30年7月豪雨災害から復興への記録
○(倉敷市)平成30年7月豪雨災害 保健活動報告書(保健所)
○(倉敷市社会福祉協議会)平成30年7月豪雨災害 災害ボランティアセンター活動報告書
○(倉敷市社会福祉協議会)平成30年7月豪雨災害(倉敷市真備地区)における被災者生活支援に関する報告書
〇(内閣府)災害ケースマネジメント
※ 腰を据えて、順を追って記載するというよりは、思い出したことを五月雨式に記載していますので、わかりやすくするため目次を用意しました。

先日、来年度(令和6年度)に向けた、倉敷市の被災者支援関連の行政組織改正(案)が発表されました。
(案)が公表されたことを踏まえ、一職員の視点からではありますが、被災者支援「事業」がなくなっても支援が滞ることのないよう仕組みや体制づくりに動いてきた経過を記述していきます。
これまでの支援と現在の支援、これからの支援につながる仕組みと体制のお話です。

まず私の所属ですが、
・被災者見守り支援室 平成31年度~令和3年度
・福祉支援連携室 令和4年度~
となっています。
福祉支援連携室は、令和4年度に新設された部署。
(1) 福祉の総合的な相談支援に係る連携及び調整に関すること。
(2) 社会福祉法に基づく重層的支援体制整備事業の実施に関すること。
の担当課となります。


さて。
先月発表された(案)では、災害復興推進室を除く被災者支援の関連室は廃止される予定です。
しかし、「被災者見守り支援室」の業務は、重層的支援を担う保健福祉局保健福祉推進課福祉支援連携室が引き継ぐとともに、真備支え合いセンターを倉敷市社会福祉協議会真備事務所内に残すこと、と付記しています。

令和4年度以降、私たちは、真備町の被災者支援とこれからの真備町への支援を、市全体の保健・福祉的な支援の在り方も含めて、準備してきました。
そういう意味で、重層的支援体制整備事業を活用し、被災者の見守り支援業務を引き継ぐことが可能な「座」を整える仕事を続けてきたことになります。
【参考資料】
(倉敷市社会福祉協議会)平成30年7月豪雨災害(倉敷市真備地区)における被災者生活支援に関する報告書
●目次

今日は、お知らせしていたように、「村芝居 熊田恰」の本番当日。


公演に間に合うように駆け付けたところ、すでに椅子の数が足りないほどの満席。
観客数は約70人。
玉島テレビ放送のカメラも入り、開演を待ちかねていました。

芝居は滞りなく進み、クライマックスも力の入った演技を見せていました。

30分強の芝居は無事に終了。
屋外なので幕はないけれども、カーテンコール。
よい芝居でした。
皆さんが10年続けてきた軌跡が見えた気がしました。

帰路には、羽黒神社境内の熊田神社に、お礼参りをしておきました。
さて。
思い出話になりますが。
元々がプロ用の冗長なセリフが続く台本を、30分にまでバッサリ切り落としたのは、住民の誰もが参加できるようにしたかったからなのです。
だから「村芝居」と名付けたのです。
また、全国の人が知るストーリーでなくてよい。
この地で、時代の奔流の中、それでも未来のための選択を続けた人たちがいる。
おらが村のヒーローを忘れてはならない。
そうした思いを当時の仲間たちとは話していました。
今、参加者は、少しずつ入れ替わっているようですが。
当初、「ああでもない、こうでもない」と悩んで、多くの人々に相談して作り上げたものを、今の実行委員会や出演者も受け継いでいてくれているように思えます。
なんとなくですが、そう思います。
備中甕江座10周年記念公演 村芝居 熊田恰 ~武士道を貫いたラストサムライ~
日時: 令和5年11月26日(日) 14:00~
場所: 西爽亭
主催: 倉敷市旧柚木家住宅管理会、備中甕江座実行委員会、熊田恰顕彰会
入場料: 無料

本日の午前中、「備中 no 町家 de クラス」の「天城・藤戸歴史町並み散策」のガイドをしてまいりました。
まち歩きにちょうど良い気候の中、10名の参加者と町並みを散策しました。

3年前に作成した、1メートル四方の大きめのマップを途中で広げながらの散策です。


昨年の予定通り。
今年は藤戸の串田(児島方面)に抜ける旧道を散策コースに取り入れました。
本当はこの道を歩き、小山を越えて串田へ抜けてみたいところです。
しかし、時間もかかるし、何よりも家がなくなり、「町並み」とはならなくなるので、今回のイベントにはそぐわないものだと思います。
まあ、旧道や廃道めぐりといった同好の士が現れた時に、あらためて考えましょう。
さて、これで天城・藤戸の三回に分けたまち歩きは、一回りしました。
来年も機会があるなら、一回目のまち歩きコースに戻すかどうかも考えています。
とはいえ、どうしても集合場所や見どころのポイントを考えると、どのコースでも重複する部分がかなり出てきます。
昨年、一昨年に参加してくれたリピーターの方もいらっしゃるので、まったく同じことを言うわけにもいかないとも考えています。
それで、新しい視点で調べた内容を組み入れるのですが、そうするとどうしてもマニアックになってしまいます。

今回だったら、豊島石の石燈籠の話とか。

藤戸寺の巨大な石造地蔵尊の話とか。
私にとっては、いろいろと調べているうちに、長年の疑問が解消できた結果なわけですが。
参加者に「知ってよかった」と、言ってもらえるように考えていく必要もありますよね。

昨日、玉島の西爽亭に立ち寄って、チラシをいただいてきました。
公演は、今週の日曜。
今年は、何とか見に行くことができそうです。

さて、チラシをもらいながら。
第一回目の公演から、携わっている実行委員の方と話をしました。
一回目のときは、僭越ながら、私が仕切らせていただきました。
時間もなく、人も集まらない中でしたので、コツコツと作り上げるというよりは、勢いのままにやり切ってしまった、という感覚でした。
あの時のことを思い出してみると。
正直、今なら諦めていた状況だと思います。
結構、強引に進めたので、多くの人たちに迷惑をかけていたな、と本当に反省しています。
二回目からは、私も参加できなくなったので、後の実行委員会に任せっきりになっていました。
その後の実行委員会は、丁寧に芝居を継続して、今回10周年を迎える地点まで到達しました。
その活動の記録は、チラシの裏に書かれているとおりです。
10年たったのか、と感慨深い一方で。
ここまで芝居を続けてこられた今の実行委員や、出演者に心から敬意を表します。
今週末の公演、楽しみにしています。
備中甕江座10周年記念公演 村芝居 熊田恰 ~武士道を貫いたラストサムライ~
日時: 令和5年11月26日(日) 14:00~
場所: 西爽亭
主催: 倉敷市旧柚木家住宅管理会、備中甕江座実行委員会、熊田恰顕彰会
入場料: 無料

真備町の被災者支援で培った様々な知識や経験値、スキームは、色々な場面で応用しています。
また、当時の動き方などを話題として職場で取り上げることもあります。
さらに、岡山県をはじめ様々な県で「災害ケースマネジメント」の仕組みづくりが動き始めた中、真備町の被災者支援に取り組んできた倉敷市に講義・ノウハウの提供などの依頼が入ることもあります。(もう私はその担当ではないけれども)
(参考)
内閣府:災害ケースマネジメント
平成30年7月豪雨災害では、私たちは被災者支援の一部を担っているだけの立場でしたが、最後の一人まで被災者の生活再建を支えるために、官官の連携、官民の連携、民民の連携のために力を尽くしたと思っています。
私たちだけでなく、様々な被災地での支援の取組がこうした「災害ケースマネジメント」として普遍化されるのはとてもありがたいことだと思います。
さて、そうした中、ちょっと気になる点が表れ始めました。
具体的には、やり方やノウハウの「最終形だけ」を見たい人が増えたように思えるのです。
それが一概に悪いことだとは思っていません。
しかし、あくまで私見ではありますが、私が当時の支援者たちと大切にしてきたこととは、少しずつずれてきているように感じてしまうのです。

そのことを踏まえて。
被災者支援を進めるために、(考え方の面で)私たちが大切にしてきたことは、つまるところ「動きながら考え続けること」と「話し合いの重要性」に集約されてくると思います。
まず、「動きながら考え続けること」について。
先行自治体や団体の取組を参考にすることは重要です。
被災者支援については、東日本や熊本などを私たちも大いに参考にしていましたし、結果とても助かりました。
過去の携わってきた他の業務でも当たり前に先行事例を調査・研究することを行っています。
一方で、先行事例を調査することは「正解にたどり着くまでの時間を短縮すること」が目標で、決して「ある地域の正解をそのまま自分たちに当てはめることではない」と肝に銘じています。
他の被災地でできたことがそのまま適用できるケースばかりではありませんから。
地域でそれぞれの状況も事情も違う中では、やはり○○事業といった形だけを真似るのではなく、どの対象者のために現状をどうしたいのか、という、そもそもの目的を大切に理解する必要があると思います。
つまり、わかりやすい「ガワ」だけを学ぶのではなく、目標や考え方といった「根っこ」を学び、自分たちで消化し、「根っこ」をぶらさず「ガワ」をカスタマイズすることが必要だと思っています。
例えば、熊本地震における「住まい探しの支援」と真備町における「住まい探しの伴走型支援」の違いを、私はよく例に挙げます。(詳細は別途記載する予定)
仮設住宅の退去期限までに自らの力だけで退去が困難と思われる被災者に対する次の住まい探しのための支援です。
この事業の目標(ゴール)は熊本市も倉敷市も違いませんが、委託先や行政の動き方、詳細なスキームやノウハウは明らかに異なります。
どちらが良い悪いではなく、少なくとも倉敷市や真備町ではそういうやり方が最適だった、他に方法がなかった、ということです。
なお、「動き続けながら」と前提を付しているのは、緊急事態である被災者支援はとにかく動くことが第一であること、また実践が伴わない理論には意味がないと考えていること、という考えが根底にあります。

次に「話し合いの重要性」について。
「歩調を合わせて連携した支援」をするためには、話し合いが必須です。
皆、十分に取り組んでいるとは思いますが、それでもなお、自戒を込めて、話し合いは不足していると思います。
個別支援(ケース支援)のための話し合いは当然ですが、そのための支援材料を揃えるために、事業や制度、官・民の取組を整理するための話し合いが必要です。
どんな制度が適用できるのか、地域ではどんな取り組みをしているのか、民間の支援団体は何をしていて、これからどのような取組をしていこうと考えているのか。
そしてそれぞれの制度や取組を隙間なくつなぎ合わせるために、どこまで応用が利かせられるのか(のりしろを作ることができるのか)。
それらを理解する必要があります。
互いの組織や事業の理解。
それの共有。
事業目標(ゴール)のすり合わせや共有。
進捗報告で共有、など。
とくに民間の団体と私たち行政機関とは考え方が異なる場合もあり、丁寧な話し合いを続けました。
何とか、官民の事業や取組をすり合わせて対応できたと思っていますが、その連携を作るためには、テーマや論点を整理しながらの膨大な話し合いの蓄積がありました。
そうした、一見遠回りのような作業の積み重ねこそ、支援の適切化・効率化や、現場の支援者(直接支援者)が混乱しない、すなわち支援対象者(被災者)のためになると考えます。
もちろん話し合いの中で、対立が目立ったりする場面があったり、考えていた連携が頓挫したこともありました。
それでも振り返ってみるに、話し合いの中で、まるで瓢箪から駒が出てくるような、行政だけ・民間だけではできない「隙間を埋めるような事業」の数々が生まれてきたことの方が、はるかに多かったと断言できます。
最後に、もう一度自戒を込めて。
「動きながら考え続けること」で、正解を他所から探してくるのではなく、「正解を作ること」や「今やっていることを正解にしていくこと」。
また、支援の幅を広げるための思いもかけない可能性が秘められている「話し合いの重要性」。
この二つのポイントは、様々な場面で伝え続けていこうと思います。
【参考資料】
(倉敷市社会福祉協議会)平成30年7月豪雨災害(倉敷市真備地区)における被災者生活支援に関する報告書
(内閣府)災害ケースマネジメント
●目次

「雨のち、どうする?」。
昨日のニュースになっていたので見た方もいらっしゃると思います。
(一社)お互いさま・まびラボが作成し、昨日発行した書籍です。


被災者であり、同時に支援者でもあった人たちからの経験知やアドバイスが詰まっています。
しかし、この本のポイントの一つは、声を上げることが難しい人や、いわゆる弱い立場にある人たちの「小さな声」に焦点を当てていることだと思います。
困難な状況に陥っても声を上げない人や、声を上げられない人たちがいる。
そのことを忘れてはならない。
しかし、そうした弱い立場の人たちも支えられるだけではない。
状況に応じて支える側に回ることもある。
つまり、事の大小はあれど、誰もが社会のための役に立つことを担おうとするし、町や社会がそうした役割を誰もが担える「場」を持つことは必須であるはずだ。
という考えが通底していると思います。
個人的な感想ではありますが、私が真備町の被災者支援を通して、肌で感じたこと、学んだこと、考えたこと、そして皆と一緒に取り組んできたことは、確かにこうしたことであったと思っています。

以前にも記載した、倉敷埋蔵文化財センターの板谷コレクション。


倉敷市上東に在住であった、板谷重郎治氏のコレクションです。
その内容は、自らの地元、上東遺跡から出土した弥生後期の土器群などです。
昭和46年に倉敷市の重要文化財に指定されたこのコレクションは、古代吉備の研究材料として価値があるものですが、私はその美しさをこそ価値の中心に置いています。


造形の力、稚拙ながらも力強い線刻。
二千年近く土中にあってなお、その美しさは損なわれていません。
こうした考古の美を理解してくれる同好の士は、数は少ないけれども確実に存在します。
この記事をご覧の皆様は、どのように感じますでしょうか。

ちなみにこの壺の正面に彫り込まれた模様が好きです。

宇野津の棚田の再生は、六年目の稲刈りを終えたところ。
稲刈りの作業の際、預かってもらっている玄米を引き取って帰りました。
稲刈りが終わったので、新米のために冷蔵庫の場所を開ける必要があったからです。
さて、今回も、先週土曜日に倉敷市社会福祉協議会のフードバンク「互近助パントリー」へ寄付してきました。
冷蔵庫で保管していたとはいえ、古米で申し訳ないのですが、それでも今回は合計80kgの寄付となりました。
これで今年の玄米での寄付は、たしか140kg。
次は新米を寄付できるかな。
倉敷市社会福祉協議会の「互近助パントリー」の取り組みは、こちら。

宇野津の棚田の再生、六年目の農作業。
今日は稲刈りの日でした。
今年は気温が高かったため、通常より一週間、刈り入れを早めようかという話もあったのですが、やはり10月2週目としました。
そういう目で見ると、いつもより実が入り、穂が垂れ下がっているように感じられます。
気のせいでしょうが。

棚田のため、田んぼの一枚の面積が小さいため、いつもどおり、この小型のバインダーを使います。
これまではバインダーで全面刈り取った後に、ハーベスターで脱穀していました。

しかし、今年はこの小型のコンバインが登場。
刈り取りから脱穀まで、一度にしてくれます。
当たり前だけれど、棚田の中で動き回れるサイズです。
作業が一手間減ることもあり、ずいぶんと作業が楽であったと思います。
気のせいじゃなくて。

おかげさまで、日暮れまでには全作業を終えることができました。
今日、明日の二日をかける予定ではありましたが、明日以降の天候が思わしくないため、前倒しで作業を終えることができたのは幸いでした。
脱穀の作業は、朝早くに夜露が残っている状態であっても、機械が詰まってしまうことがあります。
水気が大敵なんですよね。
ですので、乾いた日が数日続いて、晴れ間のある日のうちに作業を終えられたことは、本当に良かったです。

六年目となるこの一年を通しては。
例えば、草刈りや草取りが十分ではなかったとか、暑すぎて朝9時以降は作業ができなかったとか、窒素系の肥料が多すぎたようで稲の茎が太くなりすぎたとか、いろいろ反省は残りますけれど。
まあ、なんとか無事に収穫までたどり着けたかな、と思います。


NPO法人倉敷町家トラストの毎年の定例イベント、「備中 no 町家 de クラス」。
備中エリアの古い町家の残る町並みを歩くイベントです。
僭越ながら、一昨年、昨年と、藤戸町天城のまち歩きのガイドをいたしました。
今年で3回目のガイドをすることになりました。
1回目は、天城の東側を中心に巡り。
2回目は、天城の西側を中心に巡りました。


3回目となる今回は、昨年に考えたとおり、藤戸側をルートに組み入れようと思っています。
古い家があまり残っていないのが難点ですが、道などは古地図と同じものが今も残っています。
あちこちに残る遺構を紹介しつつ、使われてきた道の変遷や、まちの発展の流れを辿ることができたらいいなと考えています。
どこまで根拠を示して、想像してもらうようにするのか。
また、図書館に通い詰めですね。
私の担当、「天城・藤戸の町並み散策」。
日時: 令和5年11月23日(木・祝) 10:00~12:00
場所: 天城小学校に集合、解散
となります。
よろしければご参加ください。
備中 no 町家 de クラス
期間: 令和5年11月4日(土)~11月26日(日)
主催: 備中町並みネットワーク
申込先: WEBサイト 備中 no 町家 de クラス